かつて世界を救った冒険者のうちの一人、愛の吟遊詩人ヒュルド。孤独の闇の中でかすかな声で歌い続ける彼と戦い、君たちの力を証明しなければならない。それが、全ての苦しみを解き放つはずだと信じて。
※探索時間は変動スキルが無い場合
出現モンスター †
道中 †
最終フロア †
レアアイテム/称号 †
ダンジョン内ストーリー †
フロア1
何もない暗闇に竪琴の音が鳴り響く。
フロア2
白髪のハーフヴァンパイアの青年は楽しげに微笑んだ。
先人たちの言葉 †
吟遊詩人ヒュルドの思い出 1
僕は最初、冒険なんかに乗り気じゃなかった。旅は一人の方が気が楽だし、危険な場所に自分から行くなんて、愚か者のすることだと思っていたんだ。
だけどあの日、アルテスに会ったとき、僕の中にずっと潜んでいた孤独が埋められた。自分でも知らなかった。僕が「寂しい」なんていう気持ちを持っていたことをね。
僕は、自分自身のことを良く知らなかったんだ。だから、彼についていけば自分がどんな人間なのかわかると思ったのさ。
吟遊詩人ヒュルドの思い出 2
アルテスが掲げる理想は、鼻で笑いたくなったり、身体がむず痒くなったりするようなものばかりだった。彼はつむじから爪先まで理想でできた人間で、一方、僕は産声を上げた瞬間から現実主義者だったんだ。
何度も衝突したよ。だけど、互いを嫌いになることはなかった。少なくとも僕は、彼を尊敬していたからね。なぜそこまで恥ずかしげもなく理想を語れるんだって不思議だった。時折、彼の言動は本当に眩しくて、そんなとき僕は自分の冷たさが汚らわしく思えてきて、どうしようもなく嫌になったんだ。
吟遊詩人ヒュルドの思い出 3
冒険を通じて、僕はたくさんの感情を知ったよ。冒険に出る前だったら口にするのも恥ずかしかった「愛」も、その一つだ。僕は自分のことを最後まで好きになることはできなかったけど、誰かを好きになることはできるようになったし、歌で理想を語ることもできるようになった。皆で口ずさんだあの歌は、今でも大好きなんだ。
……あのとき、僕たちは選択を迫られた。これ以上ないってくらい悩んだよ。そして、選んだ。その結果がこの世界ってわけだ。
僕は、誰かに謝ろうとは思わない。今思い返しても、これが最善の選択だったからね。だけど願わくば、もう終わりにしてほしい。永遠という時間は、たった数十年で死を迎えるはずの人間には、やはり長すぎるんだ。
アルテス・デンドルライトへ 2
君のことは、最後まで嫌いになれなかったよ。思い返せば僕は、君に認められたかったのかもしれない。だから、君の意見が正しいと思っていたにもかかわらず、わざと刃向かったこともあった。謝るよ。
……あまり言いたくはないけど、君には本当に感謝しているんだ。なにって、その、なんだろう。まあ……とにかく全部だよ。
僕が今でも諦めないでいられるのは、君が絶対に諦めていないだろうことがわかるからだ。最後まで、君は絶対に諦めない。永遠だろうと根比べで負けるはずがないんだ。だから、僕も諦めないよ。君だけに重荷を背負わせるなんて、絶対に嫌だからね。……じゃあ、また。全てが終わったら、歌でも歌おうか。
臆病キャプテンのトカゲな日々 19
やっと釈放された。久々の太陽は眩しくて、海は綺麗だし、潮風は心地いい。
兄は少しだけやつれているように見える。きっとたくさん心配してくれたのだろう。ありがとうと言うと、兄は黙って小さく頷いた。その仕草がイグアナみたいで、私は少しだけ笑ってしまった。
姫様たちは、まだ戻っていないらしい。近くの海域に出た捜索隊も全く成果を得られず、おそらく魔海域に向かったのだろうと結論づけられたようだ。私の予想だと、竜の至宝を手に入れるために姫様が必要だった、ってトコだ。だとしたら、用が済んだら姫様を返しに戻って来るはずだ。彼らは、悪人ではないからね。
攻略 †
コメント †