透き通る虹色の珊瑚と光り輝く砂でできた幻想的な島。魅惑の人魚セイレーンは大きな珊瑚に寄りかかり、いつも歌っている。彼女の歌は人々を惑わすとして船乗りたちから畏怖されているが、その噂が事実なのかどうかは、実のところ誰も知らないようだ。
※探索時間は変動スキルが無い場合
出現モンスター †
道中 †
最終フロア †
レアアイテム/二つ名 †
ダンジョン内ストーリー †
フロア1
島に足を踏み入れると、白い霧がゆっくりと晴れていく。
フロア2
歩みを進めるたびに、島中の砂がキラキラと光り輝く。
フロア3
水晶のように透き通る珊瑚が、様々な色を描いている。
フロア4
まるで地上とは思えないほどに幻想的だ。
フロア5
甘く美しい歌声が、岩陰から聞こえてくる……
先人たちの言葉 †
幻獣事典 3
その恐ろしい海域には、壊れた船が集まる島がある。島の主である人魚に認められれば、立ち込める白い霧はたちまちに晴れ渡り、七色に光る珊瑚の大地が現れるだろう。
不可思議なほどの艶かしさと大いなる母性を併せ持つその人魚は、誰もが見惚れるほどに美しい。彼女が口ずさむ"逆さま"の歌には、周囲のあらゆる現象や生き物を操る力がある。そして、悪人には罰を、善人には導きを与えるという。
シリーズ:幻獣事典
吟遊詩人の詩 3
男が独り、歌っていた。誰もいない岸壁に座り込み、俯きながら。「とても勇ましい歌なのに。どうして悲しげに歌っているの?」。海の中から声がして、男は涙に濡れた顔を上げた。何も見えなかったが、揺れる水面に向かって男は答えた。「……勇ましい歌だから、余計に悲しいのさ。楽しかったあの頃、みんなで歌っていた歌なんだ」。海の中からまた、声がする。「私に似ているわ。私も悲しいときは、楽しい歌を歌うの。逆さから」。その言葉の意味がわからず首を傾げた男の耳に、美しい歌声が聞こえてきた。どこかで聞いたことのある旋律。先ほどまで自分が歌っていた歌だとすぐにわかった。「……だけど、とても悲しい歌詞だ」。勇ましく見える船乗りたちも、本当は死を恐れている。失うことを恐れている。ずっと、皆で冒険をしたいと思っている。そんな歌詞だった。
歌が終わったとき、男は呟いた。「勇気を出すことは、みんな怖いんだ……」。すると、声が聞こえた。「本当の気持ちは恥ずかしがり屋だから、すぐ裏側に隠れちゃうの。だけど、見栄っ張りの勇気でも、私は良いと思うわ。その勇気はきっと嘘じゃないから」。その声にはっとした男は、頬を両手で叩いて立ち上がり、ありがとう、と言った。するとまるで手を振るように、青い尾びれが水面から飛び出したように見えた。
シリーズ:吟遊詩人の詩
密猟者の改心
クソッ! 何が導きの女神だ。あんなの化け物じゃねえか。
あいつの歌を聴くと、頭がわけがわかんなくなっちまうんだ。俺の意思に従わない体をなんとか制御しようとする俺を、あいつは愉快そうな顔で見下していた。なんとか逃げ切れたが、俺が生き残れたのはたぶん、あいつの気まぐれだ。
珍しい獲物なんて狙うもんじゃねえ。決めたぜ、俺は足を洗う。真っ当なハンターとして生きてやるよ。あんな奴に比べれば、普通の魔物なんて可愛いもんだぜ。
臆病キャプテンのトカゲな日々 5
今度はセイレーンだって? もう感覚が麻痺してきたよ。
誰かと話す気力ももう残っていなかったから、魚を釣りながら「勇敢さ」についてひたすら考えていた。誰だって臆病でいるより勇敢でいたいと思うだろう。私だって例外じゃない。臆病な自分に嫌気が差したことも数え切れないくらいあるし、それでも勇敢になれない経験を積み重ねていくうちに、自然と諦めがついてくるものなんだ。……ドラゴニュートは竜の血を受け継いでいるなんて言うけど、きっと私に流れているのはもっと小さくて臆病なトカゲの血だって、そう思うようになったんだ。
トカゲにはトカゲの生き方がある。そんなふうに、夢と現実に折り合いをつけていたはずだった。溢れ出る勇敢さと優しさ、そして逞しさで港の人々を救った彼らに会うまでは。
攻略 †
コメント †