抜け落ちた海の底にそびえ立つ堅牢な神殿。竜追いたちの夢を叶える最後の扉がここにあり、選ばれし冒険者たちの目的の一つもここで果たせるだろう。海を巡る全ての想いがこの神殿に終着するように、きっと誰かに仕組まれている。
※探索時間は変動スキルが無い場合
出現モンスター
道中
最終フロア
レアアイテム/二つ名
ダンジョン内ストーリー
フロア1
扉の向こうは、"海の中"だった。
フロア2
石壁は海藻や苔に覆われている。
フロア3
床を踏むと、古代文字が緑色に浮かび上がった。道を示してくれているのだろうか……
フロア4
強い海流が神殿の廊下を流れている。
フロア5
これほど立派な神殿を、どうやって海底に造り上げたのだろうか……
フロア6
神殿の守護者が立っている。おそらくこの先が"目的地"だ。
先人たちの言葉
古代文字の手記 1
海はどこまでも平坦だという考えは幻想だ。地面に穴が空くように、海にも穴が空く。その穴の下には、誰かが造った巨大な神殿があるかもしれない。そして、その神殿でずっと何かを待ち続ける人間がいる可能性だってある。
この世界は、すべてが起こり得る、謂わば"可能性の世界"。凝り固まった常識を捨てろ。可能性を殺す人間は、いつか可能性に殺されてしまうだろう。
古代文字の手記 2
確定した事実を変えることはできない。認識はひどく曖昧だとしても、対象の存在は認識した時点で確定してしまうのだ。
しかし逆に、どんなに悲しい事実でも、知りさえしなければ、それは存在しないに等しい。何を確定させるべきか。そして何を知らないままでいるべきか。立ち止まってそれを考えることも、苦しみに満ちたこの世界では、きっと必要だ。
古代文字の手記 3
誰かが剣を振るとき、剣はその誰かに振られている。誰かが救いの手を差し伸べるには、苦しんでいる別の人間が必要だ。誰かが生き抜くためには、沢山の動物や植物の命を食らわなければならない。何かを優先したとき、別の何かが後回しにされている。
この世界に平等なんてものはない。全員が幸せになる方法など、あり得るはずがないのだ。ならば自らの幸福だけを考えて生きて何が悪い? その結果、誰かの願いを犠牲にしたとしても、「仕方ない」と思うしかないだろう。
古代文字の手記 4
人は忘れることができる生き物だ。罪悪感はいつか消える。1000年前に生きていた誰かの苦しみを、覚えている人間などいないだろう。犯した罪も、罪を犯したことによる苦しみも、いつかは細かな塵となり、風に飛ばされて消えてしまうはずだ。
……しかし、この世界の誰か一人だけでも、あらゆる可能性を信じ、悲しい事実にも絶望せず、全ての人間の幸福を願い、罪を犯すことを躊躇うような、そんな人間であってほしい。私には到底できることではないが、誰かがそうあってくれれば、きっと世界は今よりも良くなるはずだ。
祭壇に書かれた古代文字
海の神よ、愚かな我々に与えたまえ。生き抜くために必要な一握りの愛と、灯火の如き小さな勇気を――
臆病キャプテンのトカゲな日々 18
一匹のイグアナが鉄格子の向こうから歩いて来た。いや、冗談だ。兄が面会しに来てくれたんだ。
嬉しかった。なんでもない会話をしただけなのに、涙が溢れてきた。兄は、私を解放するように方々を回って、手を尽くしてくれているらしい。どんな手を使っているのかは教えてくれなかったけど、兄のことだからたぶん悪い方法ではないんだろう。
とても安心したよ。あとは信じて待っているだけでいい。兄は、私たちのピンチにいつも駆けつけてくれたんだ。今回だってきっと、なんとかしてくれる。
攻略
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