底の湖から延びる長大な縦穴。風が上方向に吹き続けており、その先には言い伝えの「地上」があると噂する者もいる。しかし、その登頂には危険が伴うため、古くから禁足地に定められている。
※探索時間は変動スキルが無い場合
出現モンスター
道中
最終フロア
レアアイテム/称号
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ダンジョン内ストーリー
フロア1
縦穴の岩壁を削って作られたらしい螺旋階段に足を掛けた。風が上方向に吹いていることがわかる。
フロア2
岩肌は濡れていて滑りやすい……。気をつけないと本当に真っ逆さまだ。
フロア3
穴底の湖の青い光が、もう随分と小さく見える。かなりの高さまで登ってきたが、半分にも達していないらしい。
フロア4
崖に開いた横穴に入ると、風を感じることはなく、深い穴も見えない。とてつもない安心感に包まれる。
フロア5
ロープを掛けて険しい崖を登る。命綱があっても、恐怖は拭えない。
フロア6
頂上はもうすぐらしい。縦穴を恐る恐る覗くと、真の暗闇だけがそこにあった。
先人たちの言葉
ボロボロの鉄看板
この先……落およ……下の恐……り。何人……とも、入……からず。破……者に……罰が下……る。
少年ロキの後悔 1
僕たちはあの日、メーシャに誘われて禁足の風穴を登った。初めは、メーシャを危険に晒すことはできないと思っていたんだけど、そもそも「青空はきっとある」なんて言い出したのは僕の方だ。僕がメーシャに地上の存在を信じさせてしまった手前、今更僕の方が怖じ気づくなんてかっこ悪くて、結局誘いを断らなかったんだ。
……あの頃の僕は幼くて、愚かだった。
少年ロキの後悔 2
メーシャはその頃、両親を亡くしたばかりだった。風穴を登っている間は、メーシャの美しいブルーの瞳には希望が灯っているように見えた。だから、僕はやっぱり来て良かったって思ったんだ。
もうこのまま地上に辿り着かなくてもいい。ずっと二人で希望を抱いて風穴を登り続けることができたらどんなに良いだろうって、そんなことすら思ってた。
少年ロキの後悔 3
頂上には金属の扉が一枚だけあって、それは開かなかった。青空なんてない。僕は、申し訳なくて仕方がなかったよ。こうなることはわかってたはずなのに、叶うはずのない夢を信じさせて、そしてそれをわざわざ壊した。ただの嘘吐きだ。
だから帰り道に僕たちが足を滑らせたあの瞬間、僕はすぐに「罰が当たったんだ」と思った。そして、落下している間、僕はメーシャの両手を握りしめて願ったんだ。「悪いのは僕だから、どうか罰を与えるのは僕だけにしてください」って。
少年ロキの後悔 4
願いはちゃんと叶った。オリハルコンに適性のない僕は一生歩けない身体になったけど、メーシャがそうならなくて本当に安心した。
でも彼女は右腕を失ってしまった。だから、決めたんだ。僕は機械について必死に勉強して、彼女に義手を作ってあげるんだって。オリハルコンに適性の高い彼女なら、どんなに複雑な義手でも扱える。僕のことはどうでもいい。彼女が不自由しないのなら、どんなことだってしてみせるって。
少女メーシャの後悔 1
私はあの日、ロキを誘って禁足の風穴を登りました。深い暗闇が続く縦穴の先に地上が見つかれば、みんなが助かる。そんなふうに思ったことは確かです。
しかしそれと同時に、両親を亡くしたばかりの私は、何かに縋っていないと耐えられなかったのでしょう。そして縋ったのは、ロキがくれた「青空はきっとある」という言葉でした。
……あの頃の私は幼くて、愚かでした。
少女メーシャの後悔 2
私たちはまだ子供でしたから、風穴を登るのは簡単なことではありませんでした。ですが、あのときの私の心は希望に満ちていて、失敗など想像もしませんでした。危険な場所も、ロキと二人なら乗り越えられると信じて疑いませんでした。
機械獣の復活からずっと不安げな顔をしていたロキもとても楽しそうにしていて、もうこのままずっと二人で風穴を登り続けるのもいいかもしれないと、そのようなことすら思っていました。
少女メーシャの後悔 3
頂上に扉が一枚だけあるのを見たとき、私は確かにとても落胆しました。しかし、それ以上にロキのことが心配でした。ロキは全部の自分のせいと考えるのではと思ったからです。本当は私が無理矢理誘ったのが原因なのにもかかわらず、です。
だから帰り道に私たちが足を滑らせたあの瞬間、私はすぐに「罰が当たったのだ」と思いました。そして、落下している間、私はロキの瞳を見つめて願いました。「悪いのは私です。どうか罰を与えるのは、私だけにしてください」と。
少女メーシャの後悔 4
願いは叶いませんでした。私は右腕を失っただけで済んだのに、ロキの両足はもう二度と動かなくなりました。私の罰の方が、ずっと軽かったのです。
だから私は、決めました。いつか重い罰を受けるその日まで、ロキを支え続けると。
それにロキは、「青空がきっとある」と言ったことを後悔しているようでした。でもそれは私にとって、希望の言葉だった。だから、もう一つ決めました。ロキを嘘吐きにしないために、ロキを後悔させないために、私だけは地上の存在を——奇跡を信じ続けると。
竜追いテレムの航海日誌 16
地底世界では、太陽も月も見えねえ。どれくらい経ったのかが全然わからねえから、なんか変な感じだ。
だが一応、地上の昼と夜にあたる時間で、風向きが変わってるみてえだ。ああ、ちょっと太陽が恋しくなってきた。やっぱり将来ここに住むのはやめにしよう。俺には太陽の下で潮風に当たってるのが合ってるぜ。
攻略
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