冒険に出るまで、吟遊詩人は愛を知らなかった。いや、気づくことができなかったと言うべきかもしれない。道端の些細な会話にも、愛は隠れている。何も考えずに歌っていた歌にだってきっと、心の奥底で温めていた小さな想いが、わずかに宿っていたはずだ。
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