どうしても救いたい人々がいる。だから男は旅に出ようと決意した。しかし、夜明け前にこっそりと村を抜け出そうとした男を呼び止めたのは、右足のない少女だった。少女は手編みのアンクレットを男の左足に括り付けてくれた。男はすまないと静かに呟いて、涙を浮かべる少女を背に、村を後にした。
コメントはありません。 Comments/ダムレイの足飾り