誰にでもできることだからといって、誰しもに任せられるわけではない。神々の前でただ水瓶を傾けるだけの簡単な役に選ばれたのは、誰よりも美しい一人の少年だった。もしも少年の瞳がほんの少しだけくすんでいたのなら、水瓶を握る資格はなかったはずだ。
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