始祖の王は、何も持たぬ人々を連れて赤い砂漠に国を興した。灼熱の大地、危険な魔物、死と隣り合わせの過酷な開拓の日々。それでも王は挫けず民を導いた。息を引き取るその瞬間まで、国の未来を思い、民の幸せを考えていた王の棺は、赤い花々と人々の涙の底にそっと沈められた。
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