地竜の鱗をあしらった腕当て。その竜は何度も想像した。不完全な者たちの握る剣が、完全を気取る"神"の喉元に突きつけられる未来を。世界の行く末に微塵も興味はなかったが、あいつらのその座から堕とすためならば、愚かな人間どもに与してやろうと心に決めた。
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