気候学者の推察 1

どうやらこの辺りは、一年のうちある時期にだけ雨が降り続けるようだ。
雨が降る時、雲は東方から流れてくると聞く。つまり、遠く東方にある川や海から空へと上った水の魔力が雲となり、風が西向きとなる特定の時期にだけ、この地へと雨を降らすのだ。この草原に生えた草たちは、そのときに蓄えた水の魔力を使って、乾燥したこの地で生き延びているのだろう。
なんと、自然はたくましく、そして素晴らしいのだろう。

入手元:亜熱帯の草原

気候学者の推察 2

アキーク砂漠を西に抜けると、美しい緑の高原が唐突に現れる。緑が多いということは、水の魔力を豊富に蓄えているということ。砂漠は年中乾燥しているというのに、なんとも不思議なことだ。まるで水の魔力が抜けることのできない結界が、砂漠と高原の間に張られているようだ。
私はこの結界の正体が、「地面」にあるのではないかと思っている。砂漠は赤い砂でできているが、高原は黒い土でできているのだ。地面と天候、そして植物との関係。しばらくはここで観測を続けることにしよう。

入手元:ウィンドリア高原

気候学者の推察 3

雷という現象は、非常に興味深い。本来ならば水を落とすだけの雲が、時折、強烈な雷の魔力を一気に放出するのだ。私にはまだその原理を解明することができていない。
この海域では、他の海域に比べて雷が落ちる確率が格段に高いという。それはとある竜の仕業だと信じられているようだが、果たして本当にそうだろうか? 他の可能性を考えてみる必要があるだろう。……いや、特に何か良いアイデアを思いついている訳ではないのだが。
とにかく、この目で見てみないことには始まらない。しかし問題は、そんな危険な海域にまで連れて行ってくれるような船乗りがいるのかということだ。

入手元:魔海域北東部


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Last-modified: 2022-01-25 (火) 01:08:10
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