砂漠は落ち着く。誰からも後ろ指さされることもないし、砂漠は僕のことを気に留めるそぶりもない。これが、大自然というやつなのだろう。 星空を見ながらふと考えた。どうして僕は、人類の一員として産まれてきたのだろう。孤独な僕に、なぜ生が与えられたのだろう。 その答えは、いくら旅をしても見つけられなかった。もし死んだら、そのときに答えはわかるのだろうか?
入手元:アキーク大砂丘
なんて美しい草原なんだ。この草原の美しさを正確に伝えるための言葉を、僕は知らない。旅は僕にたくさんの感情を与えてくれる。でも僕の中に生まれた色彩豊かな感情たちは、誰に届くわけでもなく僕一人の中で完結する。それはとても儚いけれど、しかしとても尊いもののような気がする。 僕はこの気持ちを大切にしたい。心の輝きがきっといつか、僕を途方もない孤独から救ってくれるように思えるから。
入手元:ウィンドリア高原
決して消えない炎の存在は、永遠に不変のものが世界に存在し得ることの証拠となってしまう。 僕は、永遠という言葉が嫌いだ。永遠など存在して良いはずはない。僕の孤独も、救いようのない僕の人生も、いつかは終わると信じることで心の安寧を手にすることができた。消えない炎など、あってはならないんだ。 ……この目で確かめよう。件の炎が消える、その瞬間を。
入手元:消えずの灯台 No.13
人が集まれば悪意が渦巻き、運命が思いもよらぬ方向へと転げ出す。たくさんの思惑が交錯し、空気がキリキリと軋み出す音が聞こえるんだ。 途方もなく孤独な僕にはやはり、人間という生き物が好きになれそうにない。それでいて僕自身も人間であり、他人の肌の温もりを知りたいと本能で願ってしまう。 ……悲しいくらいにひどい皮肉だ。ああ神様、あなたが創造したこの世界は、どうしてこんなにも息苦しいのですか。
入手元:コロシアム・予選