なぜ俺が、仁義のない悪党どもの手助けをしなければならないのか……。しかし、背に腹は変えられない。皆を救うことに繋がるのなら、俺はどんな地獄に落ちても良い……。その覚悟は、してきたはずだ。 皆よ、すまない。
入手元:香辛料の町ペペリ
香辛料の町でよくわからない冒険者たちに負けてから、俺は西へ西へと流れてきた。しかしなぜか、俺を雇った暴漢たちのうち何人かがついてきている。しかも、俺のことを兄貴と呼んでくるのだ。 俺は……誰かに慕われるような人間じゃない。無視しているが一向に離れる気配はなく、そのまま怪しげな教団の仕事を受けることになった。これでまとまった金が手に入る。……皆を、今度こそ救うことができるのだ。
入手元:裏門
王国の姫様を殺せという信じがたい悪事の依頼でも、大金が得られるのならば引き受けるほかはない。流れの傭兵に選択権など存在しないのだ。……俺の両手は悪に塗れている。罪悪感など、どこかに捨ててきてしまったようだ。 ……しかし、俺についてくる人間たちを巻き込むのだけは、心苦しい。なぜ、こんな俺についてくるのか……全く理解ができない。数も増えていた。もう、離れてくれ――しかしその一言が、なぜか口にできなかった。
入手元:コロシアム・本戦第二試合