先人たちの言葉/第5章
の編集
https://artesnaut.com/wiki/index.php?%E5%85%88%E4%BA%BA%E3%81%9F%E3%81%A1%E3%81%AE%E8%A8%80%E8%91%89/%E7%AC%AC5%E7%AB%A0
[
トップ
] [
編集
|
差分
|
バックアップ
|
添付
|
リロード
] [
新規
|
一覧
|
検索
|
最終更新
|
ヘルプ
]
-- 雛形とするページ --
テンプレート/ジョブ
テンプレート/スキル
テンプレート/ダンジョン
テンプレート/ビルド
テンプレート/ビルド2
テンプレート/フィールド
テンプレート/モンスター
テンプレート/二つ名
テンプレート/共鳴効果
テンプレート/星座
テンプレート/称号
テンプレート/種族
テンプレート/装備
#contents *樹海に眠れる王の魂 [#qf4dc34f] **[[新大陸の海]] [#n88ef179] #expand(開拓者の野心){{ この海の彼方に、新大陸がある。誰も見たことがないというのに、なぜそんな噂が立ったのかはわからない。 だが、万が一にも本当ならば、俺が見つけてやる。大陸を支配する皇帝となり、この世界の常識を覆すような理想郷を作ってやるんだ。 }} #expand(新米冒険者の気づき 10){{ 何事にも「最初にやった人がいる」っていうことに気づいたんだ。僕がこうやって冒険できるのも、かつて初めて船を作った人がいて、かつて初めて新大陸を見つけた人がいて、かつて初めて新大陸までの航路を確立した人がいるんだ。そうやって人類の歴史は、積み重ねられてきたんだ。 僕も……何かの初めての人になれるかな? }} #expand(竜追いテレムの航海日誌 26){{ さて、新たな旅が始まったワケだが……次の目的地はシンタイリクらしい。シンタイリクって最高の響きだよな。こう、胸の内側にズドンと来る、効く~って感じの単語だぜ。 }} **古代の水葬場 [#l1b4bb6b] #expand(船乗りの本望){{ 仲間の死体を海に放るなど野蛮で無情だ、と非難してくるうるせえヤツもいる。 だがな、俺たちにとって水葬は本望なんだ。棺桶に閉じ込められて土の下に埋められるくらいなら、そのまま海に還りてえってコトさ。わかったか? }} #expand(考古学者の知見 5){{ 古代人が如何なる風習を有していたのか、判明している事実は非常に少ない。長年研究を続ける考古学者として恥ずべきことかもしれないが、むしろ私は残されている研究余地の広大さに、感嘆を禁じ得ない。 また、既に判明している少ない事実から帰納的に導けることもあるはずだ。特に興味深いのは、古代人たちが多様な葬儀形態を有していたことだ。地域によって異なる風習を持つらしい彼らを古代人と一括りに論じること自体が、初めから間違っていたのかもしれない。 }} #expand(水底の呼び声){{ 海の真なる深さを知らず、その表層を漂う者たちよ。願わくば無知を貫き、まやかしの好奇心に騙されたまま、輝きの大地を目指せ。 真実を知ってしまえば、人の子の魂は恐怖によって瓦解する。そして暗き水底で死に続けるのだ。我々と永遠に--。 }} #expand(竜追いテレムの航海日誌 27){{ 水葬なんて、俺は勘弁だぜ? 死んでからも魚や魔物に喰われ続けるなんて最悪中の最悪だろ。 どうせだったら、俺の偉大さが伝わるようなでっけえ銅像が建てられて、その下に埋葬して欲しいモンだよな。 }} **フイユルージュワイナリー [#x4352da0] #expand(ウェイトレスの不満){{ 数日前から、騎士らしき人たちが滞在しているの。ワイナリーなのにワインは飲まないし、かといって何をするわけでもないし、ずっと険しい顔してるし、話しかけても無視するし……。 気が散るしなんか怖いから、早くどっかいってほしいんだけど……。 }} #expand(トルリ公爵の品評){{ 今年のシャトー・フイユルージュのヌーヴォーを一言で表現すれば、「15年前の傑作に並ぶかそれ以上の素晴らしい出来栄え」だろう。今季の天候は例年になく穏やかだったのだろう。太陽と風に恵まれた豊満で甘酸っぱい果実が目に浮かぶようだ。 ディープルビーにもかかわらずなぜか透き通るような色彩、苦みと塩味を感じる想定外のアタック、ベルガモットとアーモンドが混じる複雑なフレーバー、これほどまでにエレガントでバランスの良いストラクチャは私の若い頃の淡い思い出に--(以下略)。 }} #expand(見習い交易商人のメモ 10){{ ワインを売るときに大切なのは、味をとにかく美辞麗句で装飾して最高に珍しい感じを演出することだよ。残念だけど、本当に味の違いがわかる奴なんて、ほとんどいないのさ。だから、こっちが先にそれっぽい感想を与えてやれば、安物だったとしても満足する。騙しているわけじゃないさ。結果としてはウィンウィンなんだからさ。 ……ただし、これが通用するのは"偽物"だけだ。"本物"の舌を持つ奴には効かないから真摯な商売をするんだよ。わかったね? }} #expand(グルメな命令書 11){{ 普通のシャトー・フイユルージュなんてもう飲み飽きたわ! でも、葡萄島では昔、黒葡萄の果皮と種を除いた果汁だけで白ワインを作っていたことがあるらしいじゃない! 白いシャトー・フイユルージュなんて矛盾した名前だけど、きっと飲んだことのない味がするはずよ! まだ残されてないか、早速確かめてきなさい! もし残されていなかったら、新しく白ワインを作るように男爵に命じてきなさい! 男爵が見つからなかったら、見つかるまで探すのよ! }} #expand(とある占星騎士の信念){{ 俺は"豪運"でも"豪傑"でもねえ。理想を追い続けることは、そういう選ばれし人間にしか許されねえんだよ。だから……俺は船を降りた。持たざる者である俺にできることは、泥臭く努力し、俺自身の小せえ力で為し得る何かをひたすらに探し続けることだ。 未だに占星術に興味なんてねえが、風の扱いになら自信がある。天職だと思ったさ、少なくともバカみてえな理想に酔った船乗りよりかはな。 }} #expand(透明男爵の戦略){{ 優れたワインは、たゆまぬ努力と献身によってのみ生まれ得る。そうして生まれた世界最高のワインの価値をさらに高めるために、私は表舞台に一切姿を見せず"透明"になることにした。醸造家がミステリアスであるほど、その者が生んだワインの味に興味が集まる。 人類とは、謎を解明したがる生物だ。その性質を私は存分に利用することにした。心血を注いで生んだ最高のワインに、最高を超えるブランド価値をもたらすために。 }} #expand(竜追いテレムの航海日誌 28){{ 船乗りは、バカばっかりだ。酒があれば後先考えずに飲みまくるし、すぐに喧嘩するし、給料は一日で使い込む。ワイナリーなんかにこいつらを連れて行ったらどうなるかなんて、わかってたはずだ。 おい……こいつら、爺さんから渡された金が無限にあるもんだと思ってないか……? }} **いかずち大海溝 [#p4e311da] #expand(気候学者の推察 6){{ 世界樹の大陸の南西には、雷が落ち続ける奇怪な海がある。驚くべきことに、その一帯に蓄積している膨大な雷の魔力は、空に生じたものではなく、海底に横たわる巨大な海溝から生じたもののようだ。 さらに不思議なことに、この大海溝のすぐ近くには、ワインの栽培に適した気候を持つ奇跡の島がある。一つの海域で気候がこれだけ変化することは、通常起こり得ない。天候を左右する何らかの"外的要因"が働いている……としか思えないのだ。 }} #expand(魔物生態研究報告書 9){{ ここが誰も近寄らないと噂の海域ね。止まらない雷も興味深いけど、それよりも気になるのはこの雷の中に棲む魔物の生態だわ。 きっと雷を蓄えている魔物がたくさんいるはず……。ふふ……最高に痺れちゃうわ。 }} #expand(竜追いテレムの航海日誌 29){{ リューゼスのヤロウは、雷が苦手だ。おそらく俺だけが、アイツの弱点に気づいている。 まあアイツの境遇を考えれば、それも仕方ねえとは思うが……雷が鳴るたびに、小さく肩をびくりと震わせているのさ。かっこ悪いところは見せないように我慢しているのが、俺にはわかる。へへッ、何かあったらこの事実でアイツを脅してやるぜ……! }} **リヴァイアサンの胃袋 [#nf872682] #expand(幻獣辞典 5){{ 誰も立ち寄らぬ荒れた海には、故郷から追放された海蛇の幻獣が棲んでいる。海底に沈んだ遺物をあるべき場所に返す、心優しき幻獣であるはずだった。 しかし幻獣は本来の役目を忘れ、今日も巨体を丸めて天を睨み、世俗の不平不満を漏らし続ける。なぜ自分ばかりが責められるのか。なぜ自分は何もかも上手くできないのか。なぜ自分には護ってくれる"母君"がいないのか--。母なる海に棲み、母への憧憬を抱く幻獣は、自らの心のあるべき場所を、まだ見つけていない。 }} #expand(吟遊詩人の詩 5){{ ある日、海蛇の幻獣は海面から顔を出して呟いた。「可哀想な俺は、どうしてこの世に生を受けただろう」と。するとどこからか声がした。「そんなの、君の母君に訊いてみればいいじゃないか」。幻獣は目を丸くして訊く。「母君とは、何のことだ?」。声は答える。「君のことをこの世に生まれてほしいと願い、君のことを一番に愛してくれる者のことさ」。それから声は聞こえなくなった。 幻獣はおぼろ月を眺めながら独り思った。「俺にも、そんな母君がいてくれたらいいのに」と。 }} #expand(裏道マニアの徒然草 3){{ あるところに、海に流された少年がいた。彼の家族が捜索を断念して家に帰ると、不思議なことに、少年は家の寝床にずぶ濡れの衣服のまま寝ていたという。起こされた少年は言った。「沖で海蛇に呑み込まれたら、ここにいた」と。 これは伝説に聞くリヴァイアサンの仕業ではないかと私は思う。リヴァイアサンの喉から繋がる"裏道"を、私も一度通ってみたいものだ。 }} #expand(竜追いテレムの航海日誌 30){{ 自分のことが情けなくなる気持ちってのは、俺にだってわからなくもねえ。だが、ヤツみたいにいくら嘆いても、世界は変わってくれねえんだ。だったら自分が変わるしかねえんだよ。苦え泥水すすってでも、変わっていくしかねえだろ? }} **占星帝国ガガリオン [#kb960a65] #expand(風車技師の風車愛){{ 風の力で巨大な羽を回して、動力にすることを思いついたご先祖様は、本当に天才だ。バカみてえに重てえ臼も回せるし、巨大望遠鏡の回転や移動にだって欠かせない。それに……なんたってカッコいいよな? このフクザツでチミツな造形がよ。 }} #expand(素人魔法使いの呟き 7){{ この国、世界樹から吹いてくる風が心地良いわね。 ただ、占星騎士とかいうのは、魔法使いなのか騎士なのかよくわかんなくて、なんだか腹が立つわ。私より魔法もできて剣も強かったら、私の存在価値がなくなっちゃうじゃない。極めるのも大概にしてよ。 }} #expand(帝王学基礎講座){{ 今回のテーマは「世界樹の大陸にある五つの帝国は、正確には帝国ではない」だ。 皇帝とは本来、「複数の王を統べる者」という意味を持つ。しかし、もちろん世界樹の大陸の皇帝たちはそうではない。彼らは事実上「国王」であり、その国々は「王国」と呼ぶのがふさわしい。 ではなぜ、「帝国」と呼ばれているのか--。それは、世界樹の大陸の五帝国が元々は一つの帝国であったからだと考えられている。単一帝国が分離していく過程で、帝国という呼び名だけが残っていったとされているのだ。 }} #expand(とある漁師の証言){{ あれは、俺たちが漁から戻ったばかりのことだった。大量の魚を船から降ろして、港に運ぼうとして目を離した一瞬の間に、さっきまでそばにいた大勢の仲間たちが、みんなまとめて消えちまったんだ--。 あいつらがどこに行っちまったのか、俺には見当もつかねえ。海の怪物に食われちまったんじゃねえかって噂もあるみてえだが、そんな気配も隙もなかった。ただ気になるとすれば……女の笑い声が、聞こえたんだ。まるで戸惑う俺を嘲笑うかのような女の声が--。 レグルス様、早く占ってくれ。あいつらが……生きているのかどうかを。 }} #expand(占星騎士教育係の懸念){{ レグルス様はまさに"世界一の占星術師"なのだと痛感する。民の暮らしのことを一番に考えてくださっている聡明な御方だ。 ただ、正直に言えば少々変わり者で……問題もある。それは、出自や経歴に関わらず、見込みさえあれば占星騎士として雇用してしまうことだ。もちろん未来が見えるレグルス様に間違いはないのだが、実際のところ、一人前の騎士に鍛え上げるのは私の仕事なのだ。私の苦労も、たまには慮ってほしいものだ。 }} #expand(世界樹巡礼者の見聞録 1){{ 占星帝国は、学びを司る国だと言えよう。 学びとは、人を人たらしめる重要な要素の一つである。学び、考察し、記録を残し、知を蓄積していくことで、人の文明は発展を遂げた。そして、その根底にあるのはおそらく好奇心である。 どれだけ学んでも学ばずにはいられないのが、人という生き物なのだ。 }} #expand(とある占星術師の羨望){{ 噂によると、あの金髪の王子の青年は「夜を呼ぶ剣」を持っているらしい。それがあれば、私たちは占星研究をもっともっと先に進めることができるんじゃないか……?どうにかして奪え--いや、譲ってもらうことはできないだろうか。 }} #expand(占星帝の回顧録 1){{ "歴代最悪の愚帝"の噂を聞いたのは、余が六つか七つの時だったと記憶している。200年後の遠き未来のみを予言した占星帝--その話に余の幼心は沸き立った。なぜなら未来予知とは往々にして、時が遠くなるほど精度が落ちていくからである。 200年後の予言。もしそれが正しいのだとしたら……彼は誰も想像だにしなかった偉業をたった一人で成し遂げたことになる。いくら当時の民草に罵られようとも、ただ帝国の未来だけを想って--。 }} #expand(占星帝の回顧録 2){{ 余の予言は、常に正しいはずだ。そのような自負を持って余は星々と向き合っているが、一方で、この世に完璧で確実な事象など存在し得ないとも理解している。未来は不確定であり、変化し続ける。無数の可能性からたった一つの未来を選び取ることは、本来、人の為せる技ではない。 それでも余はより良い未来のために、持ち得る力と頭脳の全てを懸け続ける。それこそが--占星帝の冠を被る余が為し得る、唯一かつ最大限の貢献なのだからな。 }} #expand(竜追いテレムの航海日誌 31){{ 船がどっかワケのわからねえ国のでけえ池に飛ばされちまった。とりあえず船を海まで運ばねえと、二度と航海なんてできねえ。俺の航海日誌もここで終わりなのか……? 案外あっけなかったぜ。 }}
タイムスタンプを変更しない
#contents *樹海に眠れる王の魂 [#qf4dc34f] **[[新大陸の海]] [#n88ef179] #expand(開拓者の野心){{ この海の彼方に、新大陸がある。誰も見たことがないというのに、なぜそんな噂が立ったのかはわからない。 だが、万が一にも本当ならば、俺が見つけてやる。大陸を支配する皇帝となり、この世界の常識を覆すような理想郷を作ってやるんだ。 }} #expand(新米冒険者の気づき 10){{ 何事にも「最初にやった人がいる」っていうことに気づいたんだ。僕がこうやって冒険できるのも、かつて初めて船を作った人がいて、かつて初めて新大陸を見つけた人がいて、かつて初めて新大陸までの航路を確立した人がいるんだ。そうやって人類の歴史は、積み重ねられてきたんだ。 僕も……何かの初めての人になれるかな? }} #expand(竜追いテレムの航海日誌 26){{ さて、新たな旅が始まったワケだが……次の目的地はシンタイリクらしい。シンタイリクって最高の響きだよな。こう、胸の内側にズドンと来る、効く~って感じの単語だぜ。 }} **古代の水葬場 [#l1b4bb6b] #expand(船乗りの本望){{ 仲間の死体を海に放るなど野蛮で無情だ、と非難してくるうるせえヤツもいる。 だがな、俺たちにとって水葬は本望なんだ。棺桶に閉じ込められて土の下に埋められるくらいなら、そのまま海に還りてえってコトさ。わかったか? }} #expand(考古学者の知見 5){{ 古代人が如何なる風習を有していたのか、判明している事実は非常に少ない。長年研究を続ける考古学者として恥ずべきことかもしれないが、むしろ私は残されている研究余地の広大さに、感嘆を禁じ得ない。 また、既に判明している少ない事実から帰納的に導けることもあるはずだ。特に興味深いのは、古代人たちが多様な葬儀形態を有していたことだ。地域によって異なる風習を持つらしい彼らを古代人と一括りに論じること自体が、初めから間違っていたのかもしれない。 }} #expand(水底の呼び声){{ 海の真なる深さを知らず、その表層を漂う者たちよ。願わくば無知を貫き、まやかしの好奇心に騙されたまま、輝きの大地を目指せ。 真実を知ってしまえば、人の子の魂は恐怖によって瓦解する。そして暗き水底で死に続けるのだ。我々と永遠に--。 }} #expand(竜追いテレムの航海日誌 27){{ 水葬なんて、俺は勘弁だぜ? 死んでからも魚や魔物に喰われ続けるなんて最悪中の最悪だろ。 どうせだったら、俺の偉大さが伝わるようなでっけえ銅像が建てられて、その下に埋葬して欲しいモンだよな。 }} **フイユルージュワイナリー [#x4352da0] #expand(ウェイトレスの不満){{ 数日前から、騎士らしき人たちが滞在しているの。ワイナリーなのにワインは飲まないし、かといって何をするわけでもないし、ずっと険しい顔してるし、話しかけても無視するし……。 気が散るしなんか怖いから、早くどっかいってほしいんだけど……。 }} #expand(トルリ公爵の品評){{ 今年のシャトー・フイユルージュのヌーヴォーを一言で表現すれば、「15年前の傑作に並ぶかそれ以上の素晴らしい出来栄え」だろう。今季の天候は例年になく穏やかだったのだろう。太陽と風に恵まれた豊満で甘酸っぱい果実が目に浮かぶようだ。 ディープルビーにもかかわらずなぜか透き通るような色彩、苦みと塩味を感じる想定外のアタック、ベルガモットとアーモンドが混じる複雑なフレーバー、これほどまでにエレガントでバランスの良いストラクチャは私の若い頃の淡い思い出に--(以下略)。 }} #expand(見習い交易商人のメモ 10){{ ワインを売るときに大切なのは、味をとにかく美辞麗句で装飾して最高に珍しい感じを演出することだよ。残念だけど、本当に味の違いがわかる奴なんて、ほとんどいないのさ。だから、こっちが先にそれっぽい感想を与えてやれば、安物だったとしても満足する。騙しているわけじゃないさ。結果としてはウィンウィンなんだからさ。 ……ただし、これが通用するのは"偽物"だけだ。"本物"の舌を持つ奴には効かないから真摯な商売をするんだよ。わかったね? }} #expand(グルメな命令書 11){{ 普通のシャトー・フイユルージュなんてもう飲み飽きたわ! でも、葡萄島では昔、黒葡萄の果皮と種を除いた果汁だけで白ワインを作っていたことがあるらしいじゃない! 白いシャトー・フイユルージュなんて矛盾した名前だけど、きっと飲んだことのない味がするはずよ! まだ残されてないか、早速確かめてきなさい! もし残されていなかったら、新しく白ワインを作るように男爵に命じてきなさい! 男爵が見つからなかったら、見つかるまで探すのよ! }} #expand(とある占星騎士の信念){{ 俺は"豪運"でも"豪傑"でもねえ。理想を追い続けることは、そういう選ばれし人間にしか許されねえんだよ。だから……俺は船を降りた。持たざる者である俺にできることは、泥臭く努力し、俺自身の小せえ力で為し得る何かをひたすらに探し続けることだ。 未だに占星術に興味なんてねえが、風の扱いになら自信がある。天職だと思ったさ、少なくともバカみてえな理想に酔った船乗りよりかはな。 }} #expand(透明男爵の戦略){{ 優れたワインは、たゆまぬ努力と献身によってのみ生まれ得る。そうして生まれた世界最高のワインの価値をさらに高めるために、私は表舞台に一切姿を見せず"透明"になることにした。醸造家がミステリアスであるほど、その者が生んだワインの味に興味が集まる。 人類とは、謎を解明したがる生物だ。その性質を私は存分に利用することにした。心血を注いで生んだ最高のワインに、最高を超えるブランド価値をもたらすために。 }} #expand(竜追いテレムの航海日誌 28){{ 船乗りは、バカばっかりだ。酒があれば後先考えずに飲みまくるし、すぐに喧嘩するし、給料は一日で使い込む。ワイナリーなんかにこいつらを連れて行ったらどうなるかなんて、わかってたはずだ。 おい……こいつら、爺さんから渡された金が無限にあるもんだと思ってないか……? }} **いかずち大海溝 [#p4e311da] #expand(気候学者の推察 6){{ 世界樹の大陸の南西には、雷が落ち続ける奇怪な海がある。驚くべきことに、その一帯に蓄積している膨大な雷の魔力は、空に生じたものではなく、海底に横たわる巨大な海溝から生じたもののようだ。 さらに不思議なことに、この大海溝のすぐ近くには、ワインの栽培に適した気候を持つ奇跡の島がある。一つの海域で気候がこれだけ変化することは、通常起こり得ない。天候を左右する何らかの"外的要因"が働いている……としか思えないのだ。 }} #expand(魔物生態研究報告書 9){{ ここが誰も近寄らないと噂の海域ね。止まらない雷も興味深いけど、それよりも気になるのはこの雷の中に棲む魔物の生態だわ。 きっと雷を蓄えている魔物がたくさんいるはず……。ふふ……最高に痺れちゃうわ。 }} #expand(竜追いテレムの航海日誌 29){{ リューゼスのヤロウは、雷が苦手だ。おそらく俺だけが、アイツの弱点に気づいている。 まあアイツの境遇を考えれば、それも仕方ねえとは思うが……雷が鳴るたびに、小さく肩をびくりと震わせているのさ。かっこ悪いところは見せないように我慢しているのが、俺にはわかる。へへッ、何かあったらこの事実でアイツを脅してやるぜ……! }} **リヴァイアサンの胃袋 [#nf872682] #expand(幻獣辞典 5){{ 誰も立ち寄らぬ荒れた海には、故郷から追放された海蛇の幻獣が棲んでいる。海底に沈んだ遺物をあるべき場所に返す、心優しき幻獣であるはずだった。 しかし幻獣は本来の役目を忘れ、今日も巨体を丸めて天を睨み、世俗の不平不満を漏らし続ける。なぜ自分ばかりが責められるのか。なぜ自分は何もかも上手くできないのか。なぜ自分には護ってくれる"母君"がいないのか--。母なる海に棲み、母への憧憬を抱く幻獣は、自らの心のあるべき場所を、まだ見つけていない。 }} #expand(吟遊詩人の詩 5){{ ある日、海蛇の幻獣は海面から顔を出して呟いた。「可哀想な俺は、どうしてこの世に生を受けただろう」と。するとどこからか声がした。「そんなの、君の母君に訊いてみればいいじゃないか」。幻獣は目を丸くして訊く。「母君とは、何のことだ?」。声は答える。「君のことをこの世に生まれてほしいと願い、君のことを一番に愛してくれる者のことさ」。それから声は聞こえなくなった。 幻獣はおぼろ月を眺めながら独り思った。「俺にも、そんな母君がいてくれたらいいのに」と。 }} #expand(裏道マニアの徒然草 3){{ あるところに、海に流された少年がいた。彼の家族が捜索を断念して家に帰ると、不思議なことに、少年は家の寝床にずぶ濡れの衣服のまま寝ていたという。起こされた少年は言った。「沖で海蛇に呑み込まれたら、ここにいた」と。 これは伝説に聞くリヴァイアサンの仕業ではないかと私は思う。リヴァイアサンの喉から繋がる"裏道"を、私も一度通ってみたいものだ。 }} #expand(竜追いテレムの航海日誌 30){{ 自分のことが情けなくなる気持ちってのは、俺にだってわからなくもねえ。だが、ヤツみたいにいくら嘆いても、世界は変わってくれねえんだ。だったら自分が変わるしかねえんだよ。苦え泥水すすってでも、変わっていくしかねえだろ? }} **占星帝国ガガリオン [#kb960a65] #expand(風車技師の風車愛){{ 風の力で巨大な羽を回して、動力にすることを思いついたご先祖様は、本当に天才だ。バカみてえに重てえ臼も回せるし、巨大望遠鏡の回転や移動にだって欠かせない。それに……なんたってカッコいいよな? このフクザツでチミツな造形がよ。 }} #expand(素人魔法使いの呟き 7){{ この国、世界樹から吹いてくる風が心地良いわね。 ただ、占星騎士とかいうのは、魔法使いなのか騎士なのかよくわかんなくて、なんだか腹が立つわ。私より魔法もできて剣も強かったら、私の存在価値がなくなっちゃうじゃない。極めるのも大概にしてよ。 }} #expand(帝王学基礎講座){{ 今回のテーマは「世界樹の大陸にある五つの帝国は、正確には帝国ではない」だ。 皇帝とは本来、「複数の王を統べる者」という意味を持つ。しかし、もちろん世界樹の大陸の皇帝たちはそうではない。彼らは事実上「国王」であり、その国々は「王国」と呼ぶのがふさわしい。 ではなぜ、「帝国」と呼ばれているのか--。それは、世界樹の大陸の五帝国が元々は一つの帝国であったからだと考えられている。単一帝国が分離していく過程で、帝国という呼び名だけが残っていったとされているのだ。 }} #expand(とある漁師の証言){{ あれは、俺たちが漁から戻ったばかりのことだった。大量の魚を船から降ろして、港に運ぼうとして目を離した一瞬の間に、さっきまでそばにいた大勢の仲間たちが、みんなまとめて消えちまったんだ--。 あいつらがどこに行っちまったのか、俺には見当もつかねえ。海の怪物に食われちまったんじゃねえかって噂もあるみてえだが、そんな気配も隙もなかった。ただ気になるとすれば……女の笑い声が、聞こえたんだ。まるで戸惑う俺を嘲笑うかのような女の声が--。 レグルス様、早く占ってくれ。あいつらが……生きているのかどうかを。 }} #expand(占星騎士教育係の懸念){{ レグルス様はまさに"世界一の占星術師"なのだと痛感する。民の暮らしのことを一番に考えてくださっている聡明な御方だ。 ただ、正直に言えば少々変わり者で……問題もある。それは、出自や経歴に関わらず、見込みさえあれば占星騎士として雇用してしまうことだ。もちろん未来が見えるレグルス様に間違いはないのだが、実際のところ、一人前の騎士に鍛え上げるのは私の仕事なのだ。私の苦労も、たまには慮ってほしいものだ。 }} #expand(世界樹巡礼者の見聞録 1){{ 占星帝国は、学びを司る国だと言えよう。 学びとは、人を人たらしめる重要な要素の一つである。学び、考察し、記録を残し、知を蓄積していくことで、人の文明は発展を遂げた。そして、その根底にあるのはおそらく好奇心である。 どれだけ学んでも学ばずにはいられないのが、人という生き物なのだ。 }} #expand(とある占星術師の羨望){{ 噂によると、あの金髪の王子の青年は「夜を呼ぶ剣」を持っているらしい。それがあれば、私たちは占星研究をもっともっと先に進めることができるんじゃないか……?どうにかして奪え--いや、譲ってもらうことはできないだろうか。 }} #expand(占星帝の回顧録 1){{ "歴代最悪の愚帝"の噂を聞いたのは、余が六つか七つの時だったと記憶している。200年後の遠き未来のみを予言した占星帝--その話に余の幼心は沸き立った。なぜなら未来予知とは往々にして、時が遠くなるほど精度が落ちていくからである。 200年後の予言。もしそれが正しいのだとしたら……彼は誰も想像だにしなかった偉業をたった一人で成し遂げたことになる。いくら当時の民草に罵られようとも、ただ帝国の未来だけを想って--。 }} #expand(占星帝の回顧録 2){{ 余の予言は、常に正しいはずだ。そのような自負を持って余は星々と向き合っているが、一方で、この世に完璧で確実な事象など存在し得ないとも理解している。未来は不確定であり、変化し続ける。無数の可能性からたった一つの未来を選び取ることは、本来、人の為せる技ではない。 それでも余はより良い未来のために、持ち得る力と頭脳の全てを懸け続ける。それこそが--占星帝の冠を被る余が為し得る、唯一かつ最大限の貢献なのだからな。 }} #expand(竜追いテレムの航海日誌 31){{ 船がどっかワケのわからねえ国のでけえ池に飛ばされちまった。とりあえず船を海まで運ばねえと、二度と航海なんてできねえ。俺の航海日誌もここで終わりなのか……? 案外あっけなかったぜ。 }}
テキスト整形のルールを表示する
利用上の注意
編集のガイドライン
↑
wiki内単語検索
AND検索
OR検索
↑
攻略情報
初心者ガイド
ストーリー最短攻略の道標/初心者
ストーリー攻略後の指針/中級者
ダンジョン攻略
┣
第1章
┣
第2章
┣
第3章
┣
第4章
┣
第5章
┣
星座
┗
季節戦
おすすめダンジョン
おすすめ装備
おすすめ称号・二つ名
ビルド一覧
過去のビルド一覧
ギミック一覧
TIPs
↑
データベース
↑
アイテムデータ
アイテム図鑑
┗
種類別
ダンジョン別ドロップアイテム一覧
┣
第1章
┣
第2章
┣
第3章
┣
第4章
┣
第5章
┗
星座
オプション
共鳴効果
称号
装備強化
称号継承
行商人(課金要素)
仕立て屋(課金要素)
↑
キャラクターデータ
種族データ
ジョブデータ
二つ名
ストーリーキャラクター
ステータス一覧
↑
スキルデータ
スキル辞典
┣
攻撃
┣
回復
┣
召喚
┣
サポート
┣
ステータス倍率
┗変換スキル
┣
変換元でグループ
┗
変換先でグループ
↑
ダンジョンデータ
ダンジョン一覧
星座
フィールド種別
探索中のイベント
↑
ストーリー
ストーリー一覧
先人たちの言葉
┣
第1章
┣
第2章
┣
第3章
┣
第4章
┣
第5章
┣
シリーズ
┗
報酬
マップ
公式イラスト
↑
バージョン情報
バージョンアップ履歴
┣
Ver.5
┣
Ver.4
┣
Ver.3
┣
Ver.2
┗
Ver.1
実装予定・開発状況(外部リンク)
↑
掲示板
雑談・質問・相談掲示板
wiki運用・編集掲示板
要望・不具合報告掲示板
↑
外部リンク
公式HP
公式Discord
公式X
AppStore
Google Play
開発ロードマップ
よくある質問
不具合情報
ファンアート
或てすの書
↑
プレイヤーの方のブログ(敬称略)
まいす
サンヘイリ
RonVoynich
ざくお
step
ヒヨクレンリ
↑
編集用
MenuBar編集
編集練習場
テンプレート
wiki更新履歴
画像置き場
RecentDeleted
最新の20件
3時間以内に更新
公式イラスト
(2h)
3日以内に更新
2025-11-07
RecentDeleted
ダンジョン攻略/季節戦
Comments/[変換]狂化攻撃5%⇒[倍率]攻撃力
1週間以内に更新
2025-11-05
アルテスノート公式wiki
コメント/雑談・質問・相談
2025-11-03
初心者ガイド
Comments/ハーフヴァンパイア
スペクター
共鳴効果
スケルトンパイク
スケルトンアーチャー
2025-11-02
サンドミミック
スケルトンウォーリアー
その他
2025-10-29
鍛冶職人
ドワーフ
鉱脈探知
低重心
渾身の作
職人魂
This site is protected by reCAPTCHA and the Google
Privacy Policy
and
Terms of Service
apply.