魔法都市ゼインの西に広がる深い森。抜けた先に町があるというわけでもなく、木こりや狩人以外の人間が訪れることは少ない。森の中には、白銀の一角をもつ美しい獣が住んでいると噂されている。
※探索時間は変動スキルが無い場合
出現モンスター †
道中 †
最終フロア †
レアアイテム/二つ名 †
ダンジョン内ストーリー †
フロア1
森の空気はひんやりと冷たい。
フロア2
葉を踏む音が響くほどに静かだ。
フロア3
神聖な雰囲気をわずかに感じる。
フロア4
森をくり抜いてできたような花畑に出た。
先人たちの言葉 †
幻獣事典 2
深い森の広場には、白銀の一本角を伸ばした美しい幻獣が棲んでいる。白馬のような姿だが、きらめくほどに艶やかな毛としなやかな筋肉が、ただの獣とは圧倒的に異なる高い品格を感じさせる。
その幻獣はあらゆることに興味があり、同時にあらゆることに興味がない。気まぐれに人間の前に姿を現し、難病に苦しむ子供を治したり、死にゆく老人の最期をただ見届けたり、戦争を仕掛けようとする独裁者に何かを問いかけたりと、その行動には一貫性が見られないのである。
しかし、一角獣には一角獣の誇りと矜持があるはずだ。あらゆる邪悪を払い、ときに生と死を司るとされるその幻獣は、いったい何を想いながら時を過ごしているのだろうか。
シリーズ:幻獣事典
吟遊詩人の詩 2
幼い少女が顔をくしゃくしゃにして大声で泣きながら、鬱蒼とした森の中を歩き回っていた。「何をしているんだい?」と見かねた一角獣が少女に声をかけた。白馬のようなその一角獣は、この森に棲む幻の獣だった。
少女は鼻をすすり、涙をぬぐいながら答えた。「ママが死んじゃったの……。それで、だれかが、ユニコーンっていう動物ならママを元に戻せるかもって言ってたの……。だから……」と。一角獣は静かに答えた。「死は、巻き戻せないんだ。君は、死が悲しいかい?」と。少女はその問いかけに、より大きな声で泣くだけだった。
「死と再生は隣り合わせなんだ。死があるからこそ豊かな生がある。君の悲しみは、きっと未来の強さになる。だから今は思いっきり泣くといいよ」。そう言って一角獣は少女に身体を寄せ、草の上に座り込んだ。少女は一角獣を抱きながら一晩中泣き続け、そしていつしか安らかな眠りについた。
朝日が昇る頃、家の前の草むらで目を覚ました少女は、その心に残る大きな悲しみと、手のひらに残るわずかな温もりを確かに感じていた。
シリーズ:吟遊詩人の詩
密猟者の愚痴
俺ぁ、この目で見たのさ。長いツノを持つ白い獣をな。いつか狩ってやろうと思って、毎日毎日探しに行ったのさ。でも、姿を見せたのは最初の一度っきり。全然姿を見せやしねえ。そのうちに白い獣を見たっつう奴らが現れるじゃねえか。そのとき、俺は直感したね。わざと俺以外の奴に姿を見せてやがるって。俺をおちょくるためにな。
だから、森を焼いてやろうと思ったのさ。それで火を持ち込んで適当な木を燃やそうと思ったが、なぜか火がつかねえんだ。おかしいなと思ったときには、俺の服が燃え始めていたんだ。なんとか火は消せたが、おかげでボロボロの素っ裸同然の姿になっちまった。クソみてえに悔しいが、あいつを狙うのはもうやめだ。分が悪すぎるぜ。
攻略 †
コメント †