土も風も雨も、全てが葡萄の栽培に適した奇跡の島。島で造られる極上の赤ワイン「シャトー・フイユルージュ」は、各国の王族や貴族が競って求めるほど。しかし、島を治める男爵の正体は謎に包まれており、表舞台に姿を見せないことから"透明男爵"と呼ばれている。
※探索時間は変動スキルが無い場合
出現モンスター †
道中 †
最終フロア †
レアアイテム/称号 †
ダンジョン内ストーリー †
詳細を表示
フロア1
のどかだった葡萄畑に、突風が吹き荒れる。
フロア2
木々の間から、占星騎士たちが次々と現れる。
フロア3
葡萄の葉が、竜巻に旋回して宙を舞う。
フロア4
葡萄色の鎧を纏った騎士が大剣を振るった。
先人たちの言葉 †
ウェイトレスの不満
数日前から、騎士らしき人たちが滞在しているの。ワイナリーなのにワインは飲まないし、かといって何をするわけでもないし、ずっと険しい顔してるし、話しかけても無視するし……。
気が散るしなんか怖いから、早くどっかいってほしいんだけど……。
トルリ公爵の品評
今年のシャトー・フイユルージュのヌーヴォーを一言で表現すれば、「15年前の傑作に並ぶかそれ以上の素晴らしい出来栄え」だろう。今季の天候は例年になく穏やかだったのだろう。太陽と風に恵まれた豊満で甘酸っぱい果実が目に浮かぶようだ。
ディープルビーにもかかわらずなぜか透き通るような色彩、苦みと塩味を感じる想定外のアタック、ベルガモットとアーモンドが混じる複雑なフレーバー、これほどまでにエレガントでバランスの良いストラクチャは私の若い頃の淡い思い出に--(以下略)。
見習い交易商人のメモ 10
ワインを売るときに大切なのは、味をとにかく美辞麗句で装飾して最高に珍しい感じを演出することだよ。残念だけど、本当に味の違いがわかる奴なんて、ほとんどいないのさ。だから、こっちが先にそれっぽい感想を与えてやれば、安物だったとしても満足する。騙しているわけじゃないさ。結果としてはウィンウィンなんだからさ。
……ただし、これが通用するのは"偽物"だけだ。"本物"の舌を持つ奴には効かないから真摯な商売をするんだよ。わかったね?
グルメな命令書 11
普通のシャトー・フイユルージュなんてもう飲み飽きたわ! でも、葡萄島では昔、黒葡萄の果皮と種を除いた果汁だけで白ワインを作っていたことがあるらしいじゃない! 白いシャトー・フイユルージュなんて矛盾した名前だけど、きっと飲んだことのない味がするはずよ!
まだ残されてないか、早速確かめてきなさい! もし残されていなかったら、新しく白ワインを作るように男爵に命じてきなさい! 男爵が見つからなかったら、見つかるまで探すのよ!
とある占星騎士の信念
俺は"豪運"でも"豪傑"でもねえ。理想を追い続けることは、そういう選ばれし人間にしか許されねえんだよ。だから……俺は船を降りた。持たざる者である俺にできることは、泥臭く努力し、俺自身の小せえ力で為し得る何かをひたすらに探し続けることだ。
未だに占星術に興味なんてねえが、風の扱いになら自信がある。天職だと思ったさ、少なくともバカみてえな理想に酔った船乗りよりかはな。
透明男爵の戦略
優れたワインは、たゆまぬ努力と献身によってのみ生まれ得る。そうして生まれた世界最高のワインの価値をさらに高めるために、私は表舞台に一切姿を見せず"透明"になることにした。醸造家がミステリアスであるほど、その者が生んだワインの味に興味が集まる。
人類とは、謎を解明したがる生物だ。その性質を私は存分に利用することにした。心血を注いで生んだ最高のワインに、最高を超えるブランド価値をもたらすために。
竜追いテレムの航海日誌 28
船乗りは、バカばっかりだ。酒があれば後先考えずに飲みまくるし、すぐに喧嘩するし、給料は一日で使い込む。ワイナリーなんかにこいつらを連れて行ったらどうなるかなんて、わかってたはずだ。
おい……こいつら、爺さんから渡された金が無限にあるもんだと思ってないか……?
コメント †