#contents
 海水が流れ込む不思議な穴。真の意味で何が起きるかわからない魔海域で最も危険な場所とされており、ベテランの竜追いと言えども迂闊には近づくことはできない。時折、遠雷のような咆哮が、穴の底から聞こえてくる。
|~探索時間|通常:90分&br;幻想:100分&br;狂気:120分|
|~フロア数|CENTER:3|
|~ダンジョン特性|[[船上]]|
|~探索イベント|[[先人たちの言葉]]&br;[[宝箱]]&br;[[落し物]]&br;[[休息]]&br;[[船酔い]]|
※探索時間は変動スキルが無い場合

*出現モンスター
**道中
|~フロア|~名称(種族)|~最小数|~最大数|~難易度|h
|CENTER:|LEFT:|CENTER:|CENTER:|CENTER:|c
|1|[[サンダーウィスプ]](幻神)|0|3|通常~狂気|
|2|[[サンダーウィスプ]](幻神)|0|3|通常~狂気|
|~|[[ナルカミ]](幻神)|0|1|幻想~狂気|


**最終フロア
|~フロア|~名称(種族)|~最小数|~最大数|~難易度|h
|CENTER:|LEFT:|CENTER:|CENTER:|CENTER:|c
|3|[[雷竜]](竜)|1|1|通常~幻想|
|~|[[サンダーウィスプ]](幻神)|4|5|狂気|
|~|[[雷竜トニトルス]](竜)|1|1|狂気|


*レアアイテム/二つ名
#includex(ダンジョン別ドロップアイテム一覧/第3章,titlestr=off, firsthead=off,section=(num=19))

*ダンジョン内ストーリー
#expand(フロア1){{
 止まった世界の中、雷竜は船に急接近しては、再び上空へと飛んでいく。
}}

#expand(フロア2){{
 雷竜が旋回を繰り返す間、幾筋もの雷が船を掠め落ちる。
}}

#expand(フロア3){{
 ついに雷竜が、閃光と共に船へと滑空してくる。
}}

*先人たちの言葉
#expand(探検のススメ 7){{
 命を落とすかもしれない。そんな危険な場所に行かなければならないときも、いつか訪れるだろう。私はそれを止めはしない。
 たくさんの経験をし、万全の準備をし、危険を承知で探検をするのであれば、それは無謀ではない。君たちの健闘を祈っている。
}}

#expand(『喪失者の歌』){{
 憎き吟遊詩人よ、耳を閉じなさい。凪いだ海に荒波をもたらす、この歌が聴こえぬように。さあ、大いなる敵から逃れるために、扉を閉じて、閂をかけなさい。躊躇いは無に帰し、冷たき海に虚飾が流れ出す。歌は、暗闇。憎しみに溢れる嘘は、光の中でさえ暗く、一つの裏切り。
}}

#expand(『喪失者の歌』(逆転版)){{
 真実に溢れる愛は、闇の中でさえ光輝く、一つの約束。歌は、松明。決意が鍵となり、母なる海は真実を受け入れる。さあ、小さき我々のために、閂を外し、扉を開きなさい。さあ、荒れた海を鎮めるこの歌を。愛の吟遊詩人よ、聴きなさい。
}}

#expand(生還者の言葉){{
 海の中に、穴があったんだ……。海水がそこに流れ込み、円形の滝を作っていた。どれくらいの深さがあるのかわからない。小さなボートで近づいた船員がいたが、潮流に飲まれて、悲鳴をあげながら穴に落ちていった。そして、その穴の中から聞こえたんだ。まるで空気を裂くような、恐ろしい咆哮が……。
 それから雷雲がどんどん湧いてきて……。俺たちは必死で船を漕いだよ。どれくらいの日数が経ったのかもわからない。一心不乱に漕ぎ続けていたら、いつの間にか安全な海域に出ていた。もう、俺はあんな場所には行きたくない。おそらく行ったことのある奴にしか伝わらないと思うが、あそこは、なんかヤバイんだ……。
}}

#expand(豪運と呼ばれた男の顛末 1){{
 悪人は地獄に落ちると誰かが言っていた。本当にそうならば、この地獄に生まれる前の俺は、きっととんでもない悪人だったのだろう。誰かのパンと金を盗みながら、いつもそう思っていた。港で大声を上げて笑う男の懐にそっと手を伸ばした、あの日まで。
}}

#expand(豪運と呼ばれた男の顛末 2){{
 男は俺の腕を強く掴み、そしてこう言った。「盗みは悪いことだ。だが、なかなか筋が良いな」と。
 誰かに褒められたのは、それが初めてだった。どう反応したら良いかわからずに逃げもしねえで呆然とする俺の顔を覗き込むと、男はすぐに言った。「今日から俺の船に乗れ。悪いことをしなくても生きていける方法を、一から教えてやる。ついでに、楽しいときの笑い方も、褒められたときの上手なお礼の言い方もだな」と。そう言ってまた笑い声を上げた男の灰色の瞳を見つめて、俺は頷いていた。
}}

#expand(豪運と呼ばれた男の顛末 3){{
 それから俺は兄貴――他の若い船乗りに合わせてそう呼ぶようになっていたんだ――兄貴の補佐役に励んだ。命の保証はねえし、大変なことだらけだったが、それでも生きているという実感があった。最高に楽しかったよ。この世界は地獄じゃねえかもしれない。そんなふうに、思えるようになったんだ。
 あの頃の俺にとって、竜の至宝なんてどうでも良かった。このままずっと兄貴たちと一緒に船に乗ってさえいられれば、本当にそれだけで良かったんだ。
}}

#expand(豪運と呼ばれた男の顛末 4){{
 あの日、俺たちの船は雷竜に遭遇した。俺は、そのとき初めて見たんだ。黄金に輝く翼を。美しいと思ったよ、心の底からな。
 ……そして、全てが奪われた。どうして俺だけが残されたのか、ずっと考えたさ。俺より強い人間も、俺より正しい人間も、俺より勇敢な人間もいた。地獄に生まれた俺だけが、どうして残されたんだってな。
 それを、人々は「豪運」と呼んだ。無力な俺に浴びせられる、ひどい皮肉だと思った。だから、逆に「豪運」を自分から名乗ることにしたのさ。……あの日の後悔を、屈辱を、怒りを、全部忘れねえように。
}}

#expand(豪運と呼ばれた男の顛末 5){{
 新たな船員を集めるのには苦労したさ。あんなことがあった後に、そいつの船に乗ろうだなんて、正気じゃねえ。だが、リューゼスの名前は広く知られていたから、兄貴の名前を使えば、勧誘もできねえことはなかった。兄貴の夢を胸に刻むために継いだ名前が、意外なところで功を奏したってワケだ。
 それに、トルリの爺さんには、本当に感謝してる。兄貴のことを覚えてくれている人が俺以外にもいるっていう事実が、それだけで支えだった。
 ……それで、本当にいろいろあって、今の俺がある。俺は多くのものを失ったが、この喪失の先にある未来を、俺は見てみてえと思ってるのさ。
}}

#expand(誰かの声){{
 雷を司りし竜よ。世界の行く末に目を向けながらも、何も行動を起こさず、誰の苦労をも知ろうとせず、隠された真実に気がつかず、それでいて尊大な傍観者であり続けるお前に、相応しき使命を与えよう。
 願わくば、その苦悩の果てに一つの答えを。それが、世界を照らす光とならんことを。
}}

#expand(臆病キャプテンのトカゲな日々 17){{
 どうやら姫様の噂は本当だったらしい。船には、竜追いの後見人、第一貴族のトルリ公爵も乗っているようだ。街は大騒ぎだよ。闘技大会の優勝者、王国の姫様、最後の竜追い、王国の第一貴族が同じ船に乗ってどこかへ行ってしまったんだから。
 彼らをこの王国まで運んだのは私だ。おかげで、海上騎士団に一日中尋問を受け、投獄されることになってしまったよ……。ここには冷たい地面と壁、それに天井と金属の格子以外は何もない。ああ、暇だ。彼らは今、どんな冒険を繰り広げているのだろう? それをひたすら想像することくらいしか、私にはやることがないよ。
}}

*攻略


*コメント
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