導きの王の幸福とは、民の幸福そのものであった。いつか苦境を脱して幸せな生活を掴むのならば、一人ではなく全員で。自己犠牲に生き抜いた王の乾涸びた両手には、孤独な人生ではきっと掴むことのできなかった、数え切れないほどたくさんの幸福が今も握られている。
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